株式会社ジョスコム

コラム / 現場日記

コラム / 現場日記

大規模修繕工事の開始から完了までの流れ(前編)

マンション大規模修繕工事の流れ

大規模修繕工事は数ヵ月から1年以上の長期におよぶ工事です。
長い工程の中でどのような工事が行われているのか、大まかな流れを見てみましょう。
前編では足場の仮設から高圧洗浄まで、後編では外壁塗装工事から床防水工事についてご紹介します。

共通仮設工事

仮設工事は、工事期間中使用する施設や設備を設置する工事です。
現場事務所、仮設トイレを始めとする作業員のための設備や、居住者の方との円滑なコミュニケーションのための工事用掲示板や意見箱を設置します。

直接仮設工事

直接仮設工事ではマンション建物周囲に足場を設置します。
足場が組めない場合はゴンドラを設置し、工事中のホコリや塗料の飛散を防止するメッシュシートでマンションを覆います。
歩行者を落下物から守る対策や危険区域の明確にするなどの安全対策や、足場内への侵入を防ぐセンサーライト、金網の設置などの防犯対策も直接仮設工事に含まれます。

下地補修工事

下地補修工事は外壁や天井などコンクリート部分のひび割れなどの劣化箇所を補修する工事です。
下地補修工事の品質はこの後に行う塗装工事や防水工事の仕上がりや持ちを左右するため、劣化症状に対する的確で丁寧な施工が求められます。

タイル補修工事

意匠性の高いタイル外壁はその一方で剥落の危険があります。
タイル補修工事ではタイル欠損箇所やひび割れがあるタイルを新しいタイルに貼り替えます。浮きが確認されたタイルは落下を防ぐためタイルを固定する補修を施します。

シーリング工事

サッシ枠のつなぎ目や外壁目地にゴム状のシーリング材を充填し、水の侵入を防ぎ気密性を高めます。

高圧洗浄

蓄積した汚れを高圧洗浄で洗い流します。
汚れを残さずきれいに落とすことで、この先の塗装工事で塗料をしっかりと定着させます。