建物の劣化診断を実施しました(第2弾) 現場日記 大規模修繕工事防水工事外壁改修工事 2020.03.03 今日の診断現場は千葉県某所の集合住宅です。建物竣工後15年程度経過しています。外壁を中心に調査しました。代表的な部分を掲載します。 最上階の斜壁部、仕上げ材の剥がれ・膨れ・ひび割れが多数発生しています。仕上げ材は石材調の吹き付け材が施工されており、石目地(2段目地)として仕上げているシーリング材が破断し、雨水が仕上げ材の裏側に回り込んだことによって発生しています。既存仕上げ材を全面的に除去したのち、目地のシーリング材を打ち替え、外壁塗膜防水工法を笠木迄巻き込むことを推奨します。 解放廊下天井部、水切り横のモルタルの欠落が発生しています。各階で発生しており、配筋不足と水切りサイズの設計のミスが原因と考えられます。モルタルは長い箇所で3メートル前後剥落しており、人的被害が出てもおかしくない状況です。廊下の水切り付近のモルタルの上から金属のカバー工法を実施し、物理的な剥落防止を実施する予定です。