建物の劣化診断を実施しました。 現場日記 大規模修繕工事防水工事外壁改修工事 2020.02.25 某集合住宅(千葉県鎌ケ谷市)の建物劣化診断を行いました。気になった部分がいくつかありましたので、状況と対応策を掲載したいと思います。 建物の外壁目地周辺のコンクリートにひび割れが発生しています。又目地部分のシーリング材も劣化が進行してピンホールが発生しています。白く流出しているのはエフロレッセンス(白華現象)と言いまして、雨水等がコンクリート内を通過する際にコンクリートの可溶性物質が溶け出して表面に付着しているものです。屋上側から雨水等が浸水している証拠と言えます。※目地のシーリング材を新しいものに取り換え、周囲のひび割れ部分の補修を行い、浸水の原因である屋上の防水の補修の実施が必要となります。 屋上防水の診断をしました。この建物の防水は露出防水で砂付きアスファルト系の仕上げとなっています。建設当時から10数年経過して劣化が進んでいます。写真は排水ドレン廻りの状況です。排水ドレン廻りは漏水事故につながる一番の原因となりうる箇所です。経年経過によってドレン廻りにひび割れが多数発生している状態です。屋上防水の全体的な改修工事を実施する際は、ドレン廻りの改修方法を充分に検討して将来の漏水事故が発生しないようにする必要があります。